こももネットについて

 こももネットは、1997年に阿倍野区で産声をあげました。
 その頃までは地域で子どもの声が街にあふれていたように思います。
缶けりをしたり、ゴムとびをしたり、子どもたちの遊ぶ姿もよく目にしました。
しかし、子どもたちの姿は急速に街角には見られなくなり、保護者のつながりも希薄になっていったように思います。ちょうどその頃から、子育て支援が社会的課題になり始めていました。

そして、全国にもたくさんの子育てサークルが立ち上がりつつあり ました。

 阿倍野区では、子どもの成長にとって地域での温かいまなざしが不可欠なことを感じておられた先輩お母さんたちが読み聞かせや、人形劇といった子育てを応援する活動を続けておられました。ただ、その貴重な活動も区内全域になかなか知ってもらう機会がなく、もったいないなあと思ったのが、この活動を始めたきっかけでした。
 地域で子どもを対象に活動をしているグループを始めとする、地域の関係者に声をかけ、 任意団体として「あべの地域子育て支援ネットワーク(こももネット)」を立ち上げ、それぞれのグループを繋いだネットワークを作ることにました。

 こももネット(阿倍野区の木、桃にちなんで命名)は、子育てしやすい地域の再構築を願い、
住民はもちろん、公的機関や専門職の人々と双方向につながり、協働していくことを目標としています。多様化する家族形態が増えつつある社会の中で、子どものいる人も、いない人も、「子育てに関わってよかった」と思える地域づくりをめざし、子どもたちにも「仲間」や「地域の大人」との関わりを築いていける地域社会の中での豊かな育ちの場を提供していきたいと思っています。

 まだまだ必要とされているところに十分な情報や支援が届いているとは言えないかもしれませんが、阿倍野のネットワークの発展はその課題を解決していける力を持っていると確信しています。 

阿倍野区から『大きなWAになって子育て!』を発信!

 地域のもっと多くの人が子どもたちを見守ってくださり、『住みよい街あべの』、
『子育てするならあべの』を目指して、皆さんとともにこのネットワークを広げていきたいと思っています。
 こももネットが、少しでもそのお役に立てればうれしいです。

※当会は政治・宗教に関係のない非営利団体です。

こももネットと阿倍野区子育て支援連絡会

 「ネットワーク」については模索の連続で、地域の専門家には学習会の講師として、市民グループにはイベントに協力していただきました。さらに区社会福祉協議会や図書館と「子育て支援」や「よみきかせ」のボランティア養成講座を協働で開催し、また主任児童委員連絡会と連携して全地区「親子のつどい」(親子サロン)の実施に至ったことを契機に、2001年には、「阿倍野区子育て支援連絡会」を立ち上げることができました。

「阿倍野区子育て支援連絡会」を通して、区民も行政も公的磯関も、同じテーブルで子どもの育ちを応援するために議論を深め、提案し合い、実際に事業として実践することができるようになりました。

  「阿倍野区子育て支援連絡会」は情報交換を目的としており、会そのものが事業を行うことはありません。毎月1回の定例会で提案された事業が実行委員会制をとって、企画立案され実施されます。市民も行政も専門家も一つのテーブルで情報を分かち合い、参加可能な事業に協働して取り組んでいます。
  また、その運営は、運営委員会によって行われており、会の意見を取りまとめ、必要に応じて、合議のうえ方針を定めています。構成メンバーは自薦他薦で、連絡会で承認を得ることとなっており、毎年連絡会でその構成メンバーについては見直しがされています。

 阿倍野区での取り組み


◇講演会等子育て支援事業
 子育て講演会(年1回全住民対象に子育てに関心を持ってもらうための企画)と、子育て支援者講座(支援者の研修を目的とした企画)を開催しています。


◇子育て交流会(つどいの広場事業)
 子育て中の保護者の仲間作りを応援するために国から委託され、開催しています。


◇親子フェスタ(2014年からつながりフェスタとして開催)
 乳幼児のいる子育て家族を対象をとして、たくさんのグループ・団体が工作や遊びのブース を担当し、親子で楽しいひとときを過ごしてもらう年間最大の催しです。
小学生以上はすべてボランティアで参加するので、当日は総勢200名を超えるボランティアで運営しています。


◇子育て支援ボランティア養成講座
 毎年、地域での活動を前提に募集している「子育て支援ボランティア養成講座」では、実習で地域の活動に参加してもらいます。また、子育ていろいろ相談センターのファミリーサポート事業とも連携しており、補講を受けてファミリー・サポート・センター事業の提供会員になることができるなど、自分に合った形で子育て支援活動ができます。


◇妊婦教室・健康展への参加

◇情報提供「子育てミニ・ニュース」

◇その他のプロジェクトチーム
 ・いのちのプロジェクト
 ・食育プロジェクト
 ・乳幼児の外遊びプロジェクト